十八番(おはこ)に酔えるか

十八番(おはこ)に酔えるか
人に惚れる瞬間は
いくつかあるのですが

 

いちばんは
「自分の十八番に酔えるひと」

 

きっとこの人は何千回と
同じ話をしてるだろうに

 

どうしてこんなに
その人自身が
まるで初めて聞いた話のように
まるでさっき発見したことのように
目を輝かて話せるんだろう

 

繰り返しというものは
大抵、飽きてしまうもので

 

次から次への目新しいものを
探してしまうものですが

 

長く楽しめる
自分だけの十八番

 

 

それを見つけるまでの
長い時間を思って
嬉しくなります

 

何より相手が楽しそうで

 

嬉しそうなのは十八番の話だから

 

あぁこの人も
いつまでも楽しく語れることを
求めて生きてきたんだなぁ

 

と、嬉しくなり
初対面でも尊敬の気持ちが
自然と生まれます

 

スキルや履歴書に書けることじゃなくても
きっとあるから

 

はじめて出会った人との会話で
私がひそかに挑戦するのが

 

目の前のひとの十八番を引き出すこと

 

そんなことを思いながら
8月のテーマは「狭く深く」

 

わたしも私の十八番を見つめて
芸子さんのように

 

初見の人に小さく披露しながら
静かに楽しもうと思っています

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